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企業PR用卓上カレンダー、 社名ロゴはどこに入れるのがフツー?

1年間使っていただくことを願って、年末にお客様のお手元にお届けする企業PR用の卓上カレンダー。使っていただくからには、自社の社名やURLなどをカレンダーに記載したいのは当然のこと。
だからと言って、URLや電話番号だけでなく、全国の営業所の住所と連絡先、会社のスローガン、それから新製品サイトへ誘導するQRコードも。と、あまり欲をかくと、本来のカレンダーのスペースを狭めてしまうだけでなく、せっかく使おうとするお客様の気持ちに水を指しかねません。
卓上カレンダーに載せるのは、社名ロゴと社名、加えて業種によって必要な問い合わせ先電話番号や、会社のURLなど、なるべく絞る方向で考えたいものです。企業PR用の卓上カレンダーは、情報を伝えるツールというより、むしろ1年間使っていただくことでお客様との繋がりの絆を太くし、距離を縮めるツールとしての価値が大きいのではないかと思います。
さて、では、その社名ロゴや社名は、カレンダーのどこに記載するのがいいでしょうか。

表紙には語らせよう。もちろん社名ロゴを核にして。

まず考えられるのが、表紙にしっかりと社名や社名ロゴを載せ、アピールすること。確かに、どこの会社のカレンダーかわからないのではせっかく作っても意味がないですから、表紙にロゴを載せるのは必須です。
但し、忘れてはいけません。表紙の第一の役目は社名をアピールすることではなく、「このカレンダーはいいかもしれない」「特別感がある」「使えそう」と、お客様に直感的に思っていただくことです。社名をゴリ押ししても、表紙が何も語っていないと、毎年手元に集まってくるたくさんのカレンダーから手に取ってもらうことはできません。
とはいえ、毎年どこかで見かけるような定番のデザインや、年賀状の図案集に出きそうなありがちな干支のイラストを表紙にあしらったからといって、どれだけカレンダーの魅力がアップするものでしょうか。大切なのは、このカレンダーは特別に作ったカレンダーです、他では見られない自社ならではの特長のあるカレンダーですよ、と表紙に語らせることです。
主力商品がコラージュされている表紙もいいでしょうし、コーポレートカラーでまとめあげたデザインもいいと思います。自社のキャラクターが毎年、干支の動物と楽しく絡んでいる表紙もありました。英文のスローガンを全体デザインの核にしたものや、会社の地元の名所を毎月紹介するようなテーマ性のあるカレンダー(=表紙)も、他社ではつくれない特別感のある事例でした。
もちろん目の高いお客様の心を動かすだけの一定のデザインクオリティは必須ですが、要は、どの会社にも当てはまる汎用的な表紙は、お客様に何も語りかけないということです。語らない表紙は、人を惹きつける力がない。つまり選ばれないということは覚えておきたい点です。
表紙はかくあるべしと、文字を費やしてしまいました。表紙に社名ロゴを入れるのは必須。では、その他どこに社名を入れることが多いでしょうか。

鉄則。社名ロゴは、12ヶ月ずっと見ていただける場所に。

「このカレンダーは他とちょっと違う」「使えそう」と、お客様の目にとまり、カレンダーを手に取っていただければ大成功。表紙は選抜勝利の立役者です。とはいえ、表紙は1回めくってしまえばそれまで。1年間、再び表紙をめくって見返してくださるお客様はいないはずです。だから、表紙に社名ロゴを入れただけで安心してはいけません。社名ロゴや社名は、毎月ずっとお客様の目に触れる場所になくてはならないものです。そこで、社名ロゴの掲載位置として考えられるのは、以下の2通りです。(1)台紙に記載する。(2)カレンダー本文に記載する。それぞれ良し悪しがあるので、見ていきましょう。

台紙に箔押しで社名ロゴを入れる。いわゆる名入れタイプ。

台紙に社名ロゴを入れるのがいちばんよくある方法です。いわゆる「名入れカレンダー」というのが、このタイプ。表紙や本文のカレンダーはすでに既製品が用意されており、台紙の部分に社名ロゴを箔押しで入れるタイプです。
箔押しというのは、ホットスタンプとも言って、その名の通り、熱と圧力をかけて金や銀の箔を転写する特殊な印刷加工です。色は、金、銀、白、赤、青などさまざまありますが、卓上カレンダーの場合、台紙の色はブラックが一般的なので、そこに映える色は自ずと決まってきます。
というわけで、私たちが対応しているのは金、銀、白の3種類。その中で実際にオーダーをいただくことの多い色は、どの色だと思われますか。ゴールド?いいえ、主張が強く、ゴージャス過ぎるのか、経験的にはほとんど作例なしです。では、やっぱりシルバー?そう思われる方が多いでは。でも意外や意外、最近はホワイト、白箔が人気です。
シルバーは落ち着きがあって好印象には違いないのですが、見方によってはやや暗い印象があり、何より、見慣れていてやや物足りないと感じる方が多いせいではないかと思っています。白箔は、社名ロゴもはっきり見え、意外とすっきりとした印象なのが好評価のようです。

潰れ、面積とお値段、まずは箔押しの特長を知る。

箔押しには2つ注意点があるので、気を付けましょう。一つは、細かい字が潰れてしまう点。ロゴマークに微妙な空き、細い線などがある場合や、社名のサブに小さな文字が必須で入るような場合には注意が必要なので、事前にお問い合わせになることをおすすめします。特に、今、人気だとお書きした白箔は、金箔、銀箔に比べてもいちばん潰れやすいので、注意してください。
もう一つは、箔押しの価格は、面積が大きくなるほどアップする点です。5cm2、10cm2、20cm2と、面積に応じて細かく箔押し代金を分けている会社もあるので、こちらも事前に確認が必要です。ちなみに、私たちの場合は25cm2まで箔押し代は同額で、1,000部で約20円程度。B6横の卓上カレンダーの場合、台紙の表に現れるスペースは天地20mm×左右182mm程度。その限られたスペースの中で、社名ロゴに25cm2(天地15mm×左右166mm)以上を要することはまず考えにくいので、余程長い英文の社名といった特殊なケースでなければほぼ問題はありません。
黒の台紙に銀の箔、あるいは白の箔。高級感があって好まれますが、どうしてもカラーのロゴを載せたいといった要望に応えられないのが、難点です。

台紙のカラー印刷は、コスト面でおすすめできません。

箔押しだとカラーのロゴが表現できないなら、台紙そのものを4色印刷すればいいと思われるかもしれません。もちろん、それも可能です。白い台紙を選んで印刷すればいいのですから。但し、最終的に台紙印刷を選ばれる方は多くありませんし、あまりおすすめしていません。なぜなら、製作費が大きくアップしてしまうからです。
用紙のグレードを上げる、台紙を違う色にする、リングの色を変えるなど、細かい仕様の変更で製作費は変わりますが、なんといっても台紙に4色印刷をするのがいちばんコストにはねかえってきます。というわけで、どうしてもカラーの社名ロゴを印刷したい場合は、毎月のカレンダーページ、12ヶ月分それぞれのどこかに印刷することになります。
カレンダーの日付の下のスペースに社名ロゴを入れるケースがいちばん多いでしょうか。その分、カレンダーそのものの天地サイズは少し狭くならざるを得ません。そこで、こんなジレンマが生じてきます。社名ロゴは適度な余白を取って、それなりの存在感をもって美しく配置したい。でも、カレンダーの枠内に書き込みをしたいのでカレンダー自体小さくするのは避けたい。どうしたらいいでしょうか。

天地を伸ばせば、カラーのロゴも、暦もゆったり入る。

大丈夫です、その両方の顔を立てる簡単な方法があります。カレンダー本文の天地サイズを少し伸ばすのです。
多くの名入れカレンダーの場合、黒い台紙の部分に社名ロゴを箔押しで入れるため、卓上カレンダーの下の辺に黒い台紙が見えているのが一般的で、その方がなんとなく安定感があって落ち着くような印象があります。しかし、実際にカレンダー本文の天地を伸ばして台紙の部分を隠したとしても、違和感はありませんし、かえって潔いシンプルな仕上がりです。
机との接地面ぎりぎりまで伸ばすと本文がめくりにくくなるので、台紙の下から2〜3mmは開けるのがセオリーです。それでも、B6横のカレンダーの場合、カレンダー本文は2cm近く広げられますから、暦のスペースもゆったり取れ、社名ロゴもゆとりをもって入れられようになります。そんなわけで、近頃はこの「本文天地伸ばしタイプ」をおすすめしています。

いかがでしたか。ノベルティ用の企業卓上カレンダーは、お客様に選ばれるまでは狭き門ですが、一度使っていただくと大切なお客様デスクに置かれ、一年間愛用いただける優れたPRツールです。自社のロゴや大事な情報はカレンダーのどこにどのように掲載するのがふさわしいのか、カレンダーの製造会社やデザイン制作事務所とご相談のうえ、着手なさってください。

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