ランディングページ強化策 キャッチフレーズで掴め[第4章]
ランディングページに落とし込むキャッチフレーズを、20の手法で読み解く、シリーズ「キャッチフレーズで掴む」。今回は、手法⑫<差別化>から、手法⑮<限定>まで。
手法⑫[差別化]
リバウンドはつきもの?○○式は違います。(ダイエット)
競合がたくさんあったら、まず最初に考えるのは差別化です。言葉で言うのは簡単ですが、成熟した商品や業界の中で、他の商品からアタマ一つ抜け出すような差別化をすることは簡単ではありません。本当の意味での差別化というのは、少しだけ値段が安いとか、品揃えが豊富だとか、同じベクトル上の差からは生まれてきにくいものです。尺度や常識をガラッと変えるような新しい価値、それを見つけることができて、はじめて他を圧倒する差別化、つまりは優位性を持つことができるのです。「リバウンドしないダイエット法」「購入しないで、有名ブランドのバッグが自由に使えるサービス」「病院に行かないでできる遺伝子検査」など。新しい技術うや機能だけでなく、新しい使用機会の創出、今までにないターゲットへのアプローチなど、これはという差別化ポイントが見つかったら、それがそのまま力のあるキャッチフレーズになります。
手法⑬[約束]
断言します、あなたは5歳若く見られる。(ウィッグ)
女性用のウィッグを想定したキャッチコピー例。「断言します」は、さすがに少し言い過ぎとも思いますが、その分「5歳若くなる」と言いたいところを、「若くなれる」、さらに「若く見られる」と、トーンを弱めているのでギリギリセーフとさせてください。ここまで強く言い放たれたら、たいがい押し切られてしまいそうです。これは極端な例として、商品がする約束は、消費者にとって判断の拠り所であり、購入決定の動機となる大きな要因です。ですから、「約束」という言葉は、ゆめゆめ軽率に使ってはいけません。ここぞというとき、本当に自信を持って伝えたいベネフィットがある時に限定したいものです。人間でも「約束」を連発する人は、信頼されませんから。
手法⑭[驚き]
はじめての食感。これが超熟メロンパンか!(食品)
今までにない新しい商品の価値を世の中に伝えたい場合、それをはじめて使ったときの印象、使用感などを、消費者の生の言葉で表現するキャッチフレーズはとても効果的です。驚き、発見、感動を読者が共有することで、そのファーストインパクトを自分も体験してみたいという思いを搔き立てるからです。理屈で説得する組み立てではないので、こうしたキャッチは直感的に伝わります。だから、擬態語、擬音語のキャッチなどと同じように、店頭のPOPなどのアイキャッチや、パッケージのサブフレーズなどに使われることが多いように思われます。ランディングページのトップキャッチにも最適です。
手法⑮[限定]
無料体験!今なら先着20名様限り。(ネイルサロン)
「このページをご覧になった方先着200名様限定、無料サンプルをプレゼント!」こうしたフレーズをランディングページでよく見かけませんか。期間を区切る<今だけ>、人数を区切る<あなただけ>、場所を区切る<ココだけ>、「限定」ほど魅力的なキーワードはありません。「特別」「スペシャル」「今なら」「在庫一掃」「優待セール」「○○からの贈り物」、限定感、特別感には、文句なしに人を引きつける魔力があるようです。大阪でしたでしょうか?ずっと長い間、閉店セールをやっていて、それなりに名物になっているお店があるとか。でも一般的には、「特別」や「限定」の連発は、効き目がなくなるので気を付けましょう。