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ランディングページ強化策 キャッチフレーズで掴め[第3章]

前回記事はこちら

ランディングページに落とし込むキャッチフレーズを、20の手法で読み解く、シリーズ「キャッチフレーズで掴む」。
今回は、手法⑧<内緒>から、手法⑪<使用後>まで。

手法⑧[内緒]
キレイな子には教えたくな〜い。(美容サプリメント)

手に入れた貴重な情報は、他の誰にも教えたくないもの。特に、お金儲けの話とキレイになれる秘策とか。だから、商品を告知したい場合、できるだけ多くの人に向かって、できるだけ大きな声で情報を伝えるのが王道ではあるけれども、その逆も効果的。なるべく少ない人に、なるべく小さな声で「ここだけの話ね」とささやく。「本当は、誰にも教えたくないんだけれど」と。いわば口コミ、発火戦法ですね。キャッチフレーズでも、すごくハマる商品があるので、検討してみたいテクニックの一つです。

手法⑨[擬態語]
もっちり濃密泡で、翌朝ぷるんぷるん。(泡洗顔)

理屈や説明だけでは表現しにくい化粧品の世界では、キャッチコピーの中によくこうした擬態語を使います。すべすべ、つるんつるん、もちもちなどなど。なめらかできれいな肌と書くより、感覚的、直感的に伝わるのでとても例が多いのですが、どれもだんだん見慣れてきてしまって、つるスベとか、ぷにゅ肌とか、造語系の表現も多くなってきています。あるダイエットのLPで、脂肪を燃やして痩せる表現を「メラメラ、キュッ」と表現した例がありました。すごく燃焼しそうで、そして美しく効果的に痩せられそうで、うまいなぁと、思わず感心してしまいました。いいキャッチコピーは限られた文字数で多くを語ってくれます。

手法⑩[造語]
あなたはもしかして、隠れ不眠?(寝具)

擬態語が直感的理解を促すなら、造語もある意味同じかもしれません。新しい言葉を提示することで、新しい概念をダイレクトに消費者に植え付けることができるからです。「ストレス肌」「大人ニキビ」「隠れ肥満」、いずれも元もとあった日本語ではありませんが、広告コミュニケーションを通じてすっかり日常に定着した言葉です。例文のキャッチフレーズにある「隠れ不眠」。まずは、最初に目にした時「隠れ不眠って何?そんなのあるの?」という驚きと不安にかられます。自分では不眠と思っていなくても、何かのせいで(呼吸?寝返り?いびき?それとも寝具との相性の悪さ?)不眠と同じ症状に陥っている。疲労回復できていない。そんな不安を抱いた心に、隠れ不眠の症状と原因、その解消に効果的な寝具の商品説明がたたみこんできたら、思わずクリックしてしまいそうです。はじめに言葉ありき。造語は、新しい不安を、ときには新しい幸福を、世の中に創出できる魔法です。

手法⑪[使用後]
ありがとう。階段で息が切れなくなりました。(健康補助薬品)

 商品やサービスによって消費者が得る便益のことをベネフィット(Benefit)と言います。風が吹けば桶屋が儲かる。。。は、原因と結果の間があまりに離れすぎていますが、これもまぁ、1,000歩譲ればベネフィット。ベネフィットを直接キャッチフレーズに落とすのはよく見られる方法で、例えば、おやすみ前のスキンケアで「翌朝、肌のハリが違うんです。」とか、歯のホワイトニングで「自信を持って笑えるようになりました。」とか。いずれもダイレクトに消費者が受けるメリットを実生活の中のシーンで具体的に示している点、実感が伴っていてとても効果的です。仮に、あなたが健康補助食品を扱うサイトを運営していて、そのサイトへの検索ワードに上位に「息切れ」がきていたとしたら、それを見逃す手はありません。多くの人の関心事であり、解決したい悩みなのですから、その検索キーワードを絶対にキャッチフレーズに入れ込むべきです。「ありがとう。階段で息が切れなくなりました。」と。間違いなく、結果が出ます。

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